マダガスカルのバスケット

マダガスカルのバスケット

マダガスカルの田舎では、水辺に生えるパピルスなど、ラフィアヤシの繊維といった物を使って、バスケットやござ、帽子などを編む女性が結構います。

この箱は緑の染料で染めたものと、地の色の材料を組み合わせて精緻に織あげてあります。丈夫にするために全体が二重構造になっている、という凝りよう。この辺りの細かさはアジアを感じさせますね。

ちなみにこれはお店で買って13000アリアリ。500円ちょっとでしょうか。長さは25センチほど、高さ20センチほどで、真四角ですから使い勝手が良いです。

技術レベルは人によって地域によって差があり、これは少し離れたところの人たちが作っているもので、プロジェクトの対象地域にはどうやらここまで細かいものが作れる人はいないようです。帽子を作っている人はいますから、練習すればできるようになるのでしょうけど。

聞いた話では、田んぼをたくさん持っていて農作業に忙しい人、農業から十分な収入がある人たちは手工芸はやらず、手工芸はもっぱら現金が不足しがちな貧しい人たちがやるものだとか。それならいっそ、技術が向上するようにしてあげたいものです。