マダガスカルでも、アフリカ大陸原産のテラピアの養殖が盛んに行われています。
マダガスカルの農村開発現場から
女の人の向こうに見えるのは、彼女が持つ養魚池。田んぼと繋がっていて、コメの収穫後には田んぼの方にも水を入れて魚が落ちたコメなどを食べられるようにしているとか。
この人の養魚池はむしろ珍しいもので、広い面積を使い、餌を入れていません。一般的に見られる養魚池は湿地帯などに作られ、米ぬかなどの有機物を投入しています。
ここの養魚池からの利益は、コメで言うと4トン分にあたるとか。結構な金額です。彼女は自分で魚を取るわけではなく、とりたい人にとらせて、とった分だけ売るような形にしているとか。多分土地持ちなのでこんなことができるのでしょう。
普通、漁業で生活をたてている人は、水田が限られていて自給できないため、収入を補うために魚を取っていることが多いようです。
ここで養殖している魚はテラビアとカープ。カープは「鯉」とはどうも違うようで、口の中で子どもを育てる、と言っていました。うろこの少ない、「カープ・ロワイヤル」という品種のようですが、詳細はわかりません。